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  • 2010.01.23 Saturday
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【2×××年 夢袋】「トイレ」編 快適空間…音楽や健康チェック(産経新聞)

 生活に欠かせない水洗トイレは高度成長期以降、普及が進んだ。最新モデルでは、使用水量が従来の4分の1以下とエコ化が進み、音楽を聴くことができるなど付加価値も加わっている。誕生から約1世紀を経て、用を足すだけの空間ではなくなってきているトイレ。その未来形はどうなるのか。(森本昌彦)

 ◆水量4分の1

 「これ以上何をするんだろうという話が社内で出てくるほどです」。大正6年に創業し、日本の水洗トイレの歴史を引っ張ってきたTOTO(北九州市)の広報担当者はこう語る。

 言葉通り、トイレの進化はめざましい。最も分かりやすいのが、トイレ1回当たりに使用する水量だ。TOTOの製品を例に挙げると、大便を1回流すのに必要な水量は、かつての20リットルから平成21年のモデルでは4・8リットル。INAX(愛知県常滑(とこなめ)市)も16リットルから21年には5リットルにまで少なくすることに成功した。

 用を足して流す。基本的な機能以外の進化も進んでいる。中でも画期的だったのはお尻を洗う温水洗浄便座。それまでに登場していたが、昭和55年にTOTOが発売した「ウォシュレット」で人気に火がついた。

 形状的にみると、後方にタンクが付いているのが当たり前だったが、徐々にタンクのない一体型便器が主流となった。INAXが平成13年に発売した「サティス」は奥行き約65センチというコンパクトさを誇る。

 さらには、用を足す際に気になる音を消したり、トイレ内でリラックスできるよう音楽が聞けるトイレ、トイレ内で尿糖値や血圧などをチェックできるものも登場。さまざまな面でトイレは画期的な進歩を遂げてきた。

 ◆1人1台時代

 快適さを増していくトイレだが、ひとつ気になることがある。トイレは今後も密閉空間であり続けるのかという点だ。“どこでもトイレ”となって、例えばリビングに鎮座するようにはならないのか。

 そんな疑問を日本トイレ協会(東京都世田谷区)の会長を務める平田純一さんにぶつけると、「大昔から日本人にとってのトイレは密閉空間にあるのが当たり前だった。人前で平気に排泄(はいせつ)行為をするということはなく、トイレの方がお座敷に出ていくことはないと思う」と返ってきた。

 ただ、こんな力強い言葉もあった。「給水と排水の問題、においの問題を完全になくすことができれば、トイレはどこにでも付けることができる」。ということは、1人1台の“マイトイレ”時代はあり得るかもしれない。

 「トイレが1つから2つ、2つから3つという流れはゆっくりとある。経済的な問題、技術的な問題を別にすれば、究極の理想は1人1台のトイレの時代ではないか」と平田さん。

 さまざまな課題は多いが、自分専用のトイレという時代がやってきてほしい。=おわり

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